横浜開港で生まれた街「元町」。
タカラダは、元町の歴史とともに歩んでまいりました。
タカラダの創業は、1882年(明治15年)。
オーダーメードの家具店、宝田商店としてスタートし、横浜開港で生まれた街「元町」の歴史とともに、歩んでまいりました。
元町の変遷とともに、家具店から外国人向けの洋食器販売へ、さらに国内向けの洋食器輸入販売、オリジナル洋食器メーカーへとビジネス展開してきた当店。
現在は横浜・元町のテーブルウェア専門店として、オリジナルから国内外のテーブルウェア、インテリア、アンティーク品などを取り揃え、元町商店街の老舗として、皆様にご愛顧いただております。
スタジオジブリの映画「コクリコ坂から」に登場したタカラダ
舞台となった1963年の港町・横浜の懐かしい情景の中、市電の広告に「TAKARADA 宝田洋食器店 創業明治15年」という文字が読み取れます。宮崎吾朗監督、そしてスタジオジブリの皆様、ありがとうございました。
History
1859(安政6)年、横浜港開港と共に強制移住させられた80世帯の人たちによって元町が作られました。
そのころやってきたヨーロッパやアメリカの人たちは、山手に住んでいたので、元町がショッピングゾーンでした。さらに、外国帰りの日本人や欧米の生活を取り入れようとする人たちも元町にやってきました。
オーダーメードの家具店としてスタートしたタカラダは、外国人客から図面や絵を持ち込まれ、見たこともないヨーロッパの家具を苦労して作り、大変喜ばれました。
それとともに、本国へ引き揚げる外国人客に望まれて、家具や食器類を引き取ることも多々ありました。
やがて太平洋戦争。横浜大空襲のため元町は全焼、洋家具のほとんどがなくなってしまい、タカラダは洋食器専門店へと変わりました。
その当時は、駐留軍の人たちが多く、輸出用ディナーセットなどが良く売れました。
1964(昭和39)年、東京オリンピックの年には外国から多くの観光客が船で横浜港を訪れました。
オーストラリアやニュージーランドの人が多く、日本土産に陶器のランプが喜ばれ、ものすごい勢いで売れました。
また、この年「ブルーライトヨコハマ」がヒットし、元町は外国人中心から日本人中心の町に変わっていきました。
タカラダはその後、マイセン、ロイヤルドルトン、ウェッジウッド、ミントン、ロイヤルコペンハーゲンといった海外ブランドの輸入販売をいち早くスタート。約10年後には、デパートにも並ぶようになりブームとなりました。
元町本店の正面左壁面を飾る150枚のデンマーク製ドッグ・プレートは、現在約500柄以上あり、愛犬家の皆様にもご好評いただいています。
現在では、輸入高級洋食器だけにとどまらず、ノリタケ、ナルミに代表される優れた国内洋食器、インテリア雑貨やオリジナル食器の製作にも力を入れています。
オリジナルを手がけるタカラダの工房「タカラダスタジオT&M」では、イージーオーダーからフルオーダーまで、個人のオリジナルギフト作れるとして知られるようになりました。『優雅に生活を楽しむ』をコンセプトに、洋食器の老舗として、各種ギフトやお客様のご希望に添った商品をお届けしています。
沿革
1882年(明治15年)4月 | オーダーメードの西洋家具、室内装飾店として創業 |
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1911年(明治44年) | 清涼飲料水製造販売開始 |
1923年(大正12年)9月 | 関東大震災で全焼、同年店舗を再建 |
1945年(昭和20年) | 太平洋戦争で全焼 |
1945年(昭和20年)10月 | 洋食器・室内装飾製造販売業を再建 |
1946年(昭和21年)12月 | 高級洋食器専門店として合資会社を設立 |
1980年(昭和55年) | タカラダスタジオT&M(工房) オープン |
1989年(平成元年)4月 | マイカル本牧店 オープン |
1991年(平成3年)3月 | J・グラフ店(喫茶) オープン |
1993年(平成5年)4月 | 新社屋(元町本店)完成 オープン |
1993年(平成5年)7月 | ランドマーク店 オープン |
1995年(平成7年)4月 | 通信販売 スタート |
1996年(平成8年)3月 | J・Graf by TAKARADA店 オープン(マイカル本牧店、J・グラフ店の統合) |
2020年(令和2年)3月 | みなとみらい東急スクエア店 オープン |
2021年(令和3年)1月 | オンラインショップ オープン |
2021年(令和3年)4月 | 横浜市SDGs認証制度[Y-SDGs]において『Standard』の認証を受ける |
現在に至る |
SDGsの取り組み
横浜市SDGs認証制度[Y-SDGs]において『Standard』の認証を受けました
「横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”」は、SDGs達成に向けて取組む企業・団体等の事業者を横浜市が認証し、事業者のさらなる取組⽀援につなげるものです。
環境、社会、ガバナンス及び地域の4つの分野、30項⽬で評価され、取組状況に応じた認証区分で認証され、タカラダは「SDGsを意識した経営を進めるなど、より⾼みを⽬指していただくとともに、全評価項⽬の概ね3割以上の項⽬で⾼いレベルで取組を進める事業者」として、『Standard』の評価、認証を受けました。
元町本店では再生可能エネルギーによる電力を使用してます
タカラダでは、横浜市が東北 12 市町村と締結した「再生可能エネルギーに関する連携協定」に基づく取り組みにより、青森県横浜町の再生可能エネルギー電力を、数年前より元町本店で利用しています。
SDGs認証においても、「環境の側面」における気候変動(脱炭素)などへの優れた取り組みを通じて、SDGsの「目標7」に貢献していることが、特に優れている点として評価されました。
引き続き、SDGs(持続可能な開発目標)17の目標を意識して、取り組みを進めてまいります。