伝統工芸「江戸切子」 江戸切子職人・大友健司氏作品展

初代大友初次郎、2代目大友精三の跡を継いだ3代目大友健司氏の作品が入荷しました。

大友健司氏の技術によって表現される江戸切子の世界を是非ご覧ください。

 


吉野桜 紫

こちらの作品は、通常、大友硝子工業所さんの海外向けECサイトでのみ、
通販可能の作品で、普段は現物を見ることができない逸品です。

この切子は、江戸絵切子といい、
江戸切子の中でも特に下絵を描くことなく刻み込む絵模様切子で
大変高度な技を必要とします。
作者大友健司氏ならではの技で、
自然な花模様を柔らかなタッチで表現しています。

そもそも江戸切子とは、、、
天保年間(1830~1844年江戸時代)、ヨーロッパから長崎に伝わったガラス製品の技術をもとに、
創られるようになりました。
天保5(1834)年に、日本橋の加賀谷久兵衛が切子を試みたのが始まりだと言われています。


左から、魚子(ななこ)市松瑠璃、魚子市松紅


蝶模様 黄色


葡萄 緑苔

江戸切子の魅力は肉厚のガラスに切り込みを入れ、表面にできた凹凸が互いに光を反射して輝き合うところにあります。
この伝統技術を受け継いだ職人たちの手によって、東京の下町を中心にひとつひとつ、手作りで製作されています。

下の2柄は、側面からの繊細さもさることながら、グラスを上から見たときに、また新たな世界が広がる。そんな大友健司氏の一品です。


左から、十草 紅、十草 藍色

上から見た画像

光の反射でより美しく見えます。


左から、五本十草の玉 紅、五本十草の玉 瑠璃


万華鏡でも見ているからの様な独特の雰囲気です。

それぞれ1点ずつの入荷で、再入荷の予定はありません。
是非、この機会に江戸切子の世界を楽しんでください。

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最後に大友健司氏の略歴を紹介します。
【略歴】

1968年 東京亀戸に生まれる
1986年 初代大友初次郎、2代目大友精三について江戸切子の道に入る
1989年 グラヴィール彫刻の第一人者青野武市に師事
1994年 新宿京王百貨店にてグループ展に出店
1995年 インドネシア・ジャカルタ国際フェスティバルに参加し、出品、実演
2001年 亀戸ギャラリー凛にて初の個展を開催
2006年 伝統工芸品チャレンジ大賞優秀賞受賞
2008年 東京都伝統工芸士に認定
2010年 銀座ギャラリースコットにて個展を開く

以降、さまざまな作品展に参加し幅広い創作活動を続けています。