タカラダでは、20年前の平成14年(2001年)より有田焼・辻精磁社製品の販売を始めました。
有田焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵時、備前国鍋島藩主である鍋島直茂が連れ帰った陶工の一人李参平が、 佐賀県は有田町の泉山で白磁鉱を発見し、天狗谷窯を開き、日本最初の白磁を焼いたことから始まったとされています。 現在では、それ以前から有田では磁器製造が始まっていたという説もあります。 辻精磁社は、第112代霊元天皇(在位1663~1687)の時代に、日本で最初に磁器食器を納め、
「禁裏御用窯元」、今でいう「宮内庁御用達」となりました。 その後、明治に入り、引き続き宮内省御用達として皇室御用食器の御用命を賜り、 辻家製品の大部分が宮中へ御用品であった為に一般へ販売する製品はごく少なく、 一般には入手困難でもありました。そのため愛陶家の間では辻製磁社製品は大変珍重されていました。 代々当主は、辻常陸(つじひたち)と名乗り、現在は第15代辻常陸氏がその意志をついでいます。 現在では、有田焼の中でも、「古伊万里様式」、「柿右衛門様式」、「鍋島藩窯様式」と同様に、 「禁裏御用様式」として辻精磁社製品は注目されています。 毎年発売されている干支の箸置き、飾り皿はタカラダでも人気のシリーズです。